初めに
まず、私の父も吃音症で、今でも吃ることがあります。そのため、遺伝するかもしれないことは頭の中にあったそうです。私は3人兄妹ですが、吃音症になったのは私だけでした。兄妹にも多少は吃ったりはあるようですが、苦労はしていないようです。
幼少編
私は幼少期から吃音の症状がありました。(もちろん記憶はないので後で親に聞きました笑)
話すことができるようになってしばらくは、特に気になる点はなかったそうです。幼稚園に入った頃に異変がありました。それは、話す単語の最初の文字を引き伸ばして話したり、ちょっとだけ言葉に詰まったりしたそうです。
例えば、「お父さん」は「おーーとうさん」「おっおとうさん」というような感じだったそうです。
その時は、両親も特に気にすることはなく、普通に話すようにと注意したり、話し方の練習を少ししたりしたそうです。多少は、引き伸ばしたり吃ったりした時もあったようですが、特に日常生活には支障はなく、他の子供よりしゃべるのが不得意みたい感じだったと思います。
ですが、幼稚園でのお遊戯会だけははっきりと覚えています。舞台で1人でセリフを言わなければならなくなってしまって、苦労した記憶があります。その時は、ゆっくり大きな声でとかアドバイスをもらったような気がします。結局、練習のおかげで本番は成功することができましたが、あまり良い記憶とは言えないかもしれません。
小学校低学年編
小学校では、吃音症の子供にとっては辛いことがたくさんあると思いますが、私は小学生ではそこまで苦労することはありませんでした。
しかし、小さい失敗や心配ごとは多々ありました。
例えば、授業中の教科書読み、発表、日直などが苦労しました。
この頃は、特に母音(あ・い・う・え・お)から始まる単語から話そうとするとよく突っかかったり、言葉が出てこないので他のことに置き換えて言ったりしていました。なんとか絞り出すようにして1文字目を声に出すことができれば、あとはすらすら読んだり発表することができていました。
友達と会話する時や、家族と会話する時は全く吃音は出なかったので、あくまで発表や人前での音読など、緊張する場面でのみ吃音がでるような状況でした。
ですので、日常生活ではなんら支障はありませんでした。
この頃の対処方法としては、ゆっくり大きな声で話すようにすることでした。そうすれば、なんとか話すことが出来ていました。
また、担任の先生からは、小児吃音の教室みたいのに行ってみるのも良いのではと勧められたこともありましたが、そこまで気にしていなかったので行きませんでした。今思うとこの時に何か手を打っていればよかったのかもしれません。
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