評価実習
評価実習は介護老人福祉施設で5週間ありました。
大学に入学した時から、ずっと嫌で不安だなと思い続けてきたこの実習がとうとう始まります。
もちろん、吃音症の不安もありましたが、シンプルに5週間も耐えることができるのかという不安もありました。
ですが、自分で決めた道なので、やらなければなりません。
事前電話編
まず、はじめの試練は実習先への電話です。
電話は発表の次に苦手なので、すごく不安でした。
吃ってしまってもいいように、あらかじめ文章を考えてから電話をしました。考えながら話すよりもメモを読む方が、比較的吃らないと思って試してみました。
「〇〇日から、リハビリテーション科で実習をさせていただく、〇〇大学のyoshiです。担当の方をお願いします。」
みたいなことを準備したと思います。私の場合は、最初の言葉が出ればそれからは比較的話すことができるので、最初だけを準備しました。
そして、とうとう電話をしなければならなくなってしまいました。
まず、受付的なところに繋がりました。「〇〇日から、リハビリテーション科で実習をさせていただく、」までは吃りながらではありますが、言うことができましたが、大学名と名前を全く言うことができなくなってしまいました。ですが、日にちを伝えることができたので、受付の方が察してくれて、リハビリの担当の方に繋いでくれました。
やはり、母音から始まる大学名と、名前は吃ってダメでした。
でも、やはり準備しておいてよかったです。吃ってしまいましたが、結果として伝わったのでよかったです。
そして、リハビリ担当の方に繋がり、もちろんもう一度、最初からスタートします。
なぜか、2回目は比較的すらすらと話すことができました。
1回失敗したことで、吹っ切れて、どうにでもなれみたいな気持ちになれたのがよかったのかもしれません。
しっかり、確認すること、聞きたいことを聞くことができたのでよかったです。
何は突もあれ、事前電話は無事に終了することができました。
評価実習 1週目
そして、いよいよ評価実習がスタートします。
前日は、緊張で寝付けませんでした笑
施設に着いたら、インターホンで中に入れてもらいます。なので、ここで、軽く自己紹介をしなければなりません。ここでは、ちょっとだけ吃ってしまいました。しかし、特に問題なくクリアしました。
そして、中に入り、リハビリテーション科に行きました。
最初に避けては通れない自己紹介が待ってます。
今回は、リハビリテーション科は4名(PT2名、OT2名)、と他介護職員、看護師がいました。
まず、リハビリテーション科での朝礼で挨拶と自己紹介をしました。ここでは、少人数の前ということもあり、吃ることなく話すことができました。でも、やはり最初の言葉だけが出てこなく数秒の間が空いてしまいましたが、そこまで不自然な感じにはなりませんでした。
次に、施設全体の朝礼がありました。ここでも、自己紹介があると思って、朝礼に向かっている時は心臓がバクバクでした。しかし、時間がなかったのかわかりませんが、リハビリ主任から軽く紹介をしてもらって終了しました。本当によかったです。人数もすごく多かったので絶対に吃ると思っていたので、助かりました。
取り敢えず、最初の難関、「自己紹介」が終了しました。
次は、リハビリ主任について施設見学と実習のオリエンテーションになりました。
リハビリ主任の先生が、スーパーバイザーとして指導してくれました。
これは、特に問題なく終了することができました。やはり1対1ではあまり吃らなかったですね。
午前中は、こんな感じで終わりました。
意外と苦戦したのが、昼食の時間でした。3〜4人で集まって食べる感じだったので、そこでの会話が結構吃りました。初日ということもあり、緊張感があり簡単な会話も気が抜けていなかったのだと思います。
午後は、リハビリ主任についてリハビリ見学をしました。
見学中は、利用者様と会話したり、先生の質問に答えたりと話すことが多かったです。でも、1対1なのでそこまで、吃ることはありませんでした。見学だけだったので体力的には、辛くありませんでしたが、緊張もありメンタル的には疲れて少々、辛かったです。
なんとか、午後を乗り越えて1日目が終了しました。
1日の最後に、施設長に「実習ありがとうございました」と挨拶をして終わりました。
これが意外と緊張して、吃るか心配でした。
無事に1日目が終了して、家に帰ってきました。ですが、実習はまだ終わっていません。デイリーノートを書かなければなりません。これは、1日を通して学んだことをまとめたり、分からなかったことを調べたり、次の日の予習をしたりなど、レポート用紙1〜2枚程度でまとめて提出しなければなりません。
効率よくやっても最低1時間はかかってしまいました。これが、実習を辛いものにしていると私は思います笑
初日なのですぐに終えて、寝れました。
こんな感じの1日が5週間続くと考えると、憂鬱な気分になりました。
そして、2日目が始まります。
無事に起きることができました。寝坊して遅刻でもしたら元も子もありません笑
2日目は、前日に職員専用の入口の入り方を教えて頂いたので、インターホンを使用せずに中に入れました。ちょっとでも、話す場面がなくなるのはメンタル的にとても助かりました。
そして2日目がスタートしました。
2日目以降は、スーパーバイザーについて、リハビリ見学をしました。
まずは、前日に作成したレポートの提出からです。朝一で提出するのが一般的で、遅れると失礼ですし、やる気がないと思われると考えた方が良いです。
提出したら、朝礼が始まります。2日目以降は、特に発言することはなかったです。
そして、リハビリ見学となります。リハビリ見学では、スーパーバイザーのリハビリをよく観て、分からなかったことを質問したり、利用者様と会話したりと、体力的には楽かもしれませんが、メンタル的にはやはり辛いところがあります。普通の人(吃音などない人)にとっては、楽かもしれませんが。
とはいえ、1対1では吃る確率は低いので、まだよかったですが、緊張の連続でした。
こんな感じで、午前中は終了しました。
午後は、担当する利用者様に挨拶に行きました。
今回の評価実習は、最低1ケースの担当を持って、評価から考察、リハビリ計画を立てるまで考えるのが、目標です。
ですので、その利用者様に自己紹介をして、その旨をお伝えしました。
この時の会話は、吃ることなく会話することができました。
明日からは、このケースに対しての評価を考えて実施することになります。評価するということは、何をするのか説明して実施することになります。学校での評価のテストでも、その説明では吃っていたので、実際に利用者様への説明となると、吃ってしまうと思うので、とても心配でした。
その後は、リハビリの見学をし、ケースの症状や状態について説明を受けたり、調べたりする時間がありました。
こんな感じで2日目は終了しました。
明日に、不安が残っていますがなんとか2日目も乗り越えることができました。
そして、家に帰りレポート作業です。普通のレポートであるデイリーノートに加えてケースの評価項目を考えて実践するために復習するという作業もあります。2日目の夜にして、ものすごいしんどいことになりました。
そして、3日目がスタートしました。
まず、レポートを提出し、軽くフィードバックをもらいました。
そして、ケースについて今日行う評価を打ち合わせしました。
今日は、問診とバイタル測定と簡単なものを行いました。まだ、実習3日目ということもあったので、スーパーバイザーも配慮してくださり、簡単なことから始めさせてくれました。
とはいえ、私的には問診が一番心配していました。一番といっていいほど話をしなければならないので、簡単とはいえませんでした。吃音症がない人にとっては、楽にできるかもしれませんが、私はそうはいきません。
ですが、前日に準備してきたので、問診する内容はバッチリ考えてあります。軽く練習もしたので、なんとかなると思っていました。
しかし、いざ利用者様相手となるとやはりうまくはいきませんでした。
最初の一言二言は、やはり吃ってしまいました。でも、話はじめて少し慣れてきたらスムーズに話すことができるようになりました。
完璧とはいえませんが、聞きたい情報は聞くことができました。
バイタルの測定は、大学で練習した通りに測定することができました。
今日のノルマである評価は無事に終了することができましたが、先生に指示された時間以内に終わることができず、注意を受けました。初めてということもあり時間まで、気を配ることができませんでした。
失敗したことを嘆いても仕方ないので、反省して、同じミスはしないようにしようと思いました。
とはいえ、やることはできたので、私的には満足です。
その後、ケースの方のリハビリ見学をして歩行をみて歩行分析をしたりしました。
ケースの方のリハビリが終わり、引き続きリハビリ見学をしました。
昨日同様に、リハビリ見学では話すことがありますが、あまり吃ることはありませんでした。でも、緊張はずっとしていたので、とても疲れました。
残りの時間はリハビリ見学をして終了しました。そして、1日のフィードバックと復習をして、3日目も終了しました。
3日目からのレポート作業は、デイリーノートに加えて、ケースの評価をまとめる作業もしなければなりません。というのも実習の最後に、ケースについて評価し、リハビリ計画を作成したものをレジュメにまとめて発表しなければならないのです。早くもその作業が開始されました。
なので、デイリーノート、ケースのレジュメ、次の日の復習と作業が増えました。
集中して作業して、1時間から1時間30分くらいでできてと思います。なかなかに時間がかかり睡眠時間が削られました笑
でも、ひと昔前はもっとレポートが多かったり調べることが多かったりと、辛くてしんどかったと聞きます。ですので、その頃から考えたら、断然に楽になっていると思います。
そして、4日目になります。
4日目は、3日目同様にケースについての評価を実施しました。
今回は、関節可動域測定(ROM)、徒手筋力測定(MMT)、感覚検査を実施しました。
いよいよ、理学療法っぽいことをする時がきました。
前日に、評価する項目をあげて、評価用紙にまとめプリントアウトしておきました。これで、利用者様の前で、緊張して頭が真っ白になっても大丈夫です。
この項目を、スーパーバイザーに説明し確認しました。
時間は、20分程度用意してくださったので、昨日のように時間をオーバーしないように、気をつけなければなりません。
そして、いよいよ利用者様を呼んできて、評価する時がきました。
やはり、いざ利用者様を前にすると、思うようにいきませんでした。
大学で友達と練習したとうりには行かず、頭が真っ白になり、どのようにしたら良いのか分からなくなってしまいました。こういう時のための準備として評価項目をプリントアウトしておいてよかったです。
これのおかげで、気持ちを切り替えて、落ち着いて実施することができました。
利用者様に説明しながら評価していくのですが、やはり最初の1文字目は、吃ってしまいました。
ですが、最初だけで慣れてきたら吃ることもなくなり、練習していた時と同じようにできるようになりました。私的には、満足できる評価をすることができたと思います。
とはいえ、自分での評価なので周りの人から見たらまだまだ普通ではないかもしれません。
スーパーバイザーにも、コミュニケーションについては特に注意やフィードバックはありませんでした。
しかし、評価もやり方については、フィードバックをいただきました。最初から、完璧にできる人間など存在しないため、正しいやり方を教えていただき、とてもいい勉強になりました。
なんとか、最後まで1日のノルマの評価を終了することができました。
しっかり話せるかという心配と、ちゃんと評価できるかという緊張で、おかしくなりそうでしたがなんとかなりました。
ケースが終了したら、昨日同様に、リハビリ見学をしました。
4日目になるので、リハビリ見学にも慣れてきたので、緊張も少なくなったので、利用者様との会話でも吃ることは少なくなっていました。ですので、より集中して見学することができ、多く学ぶことができるようになった気がしました。
こんな感じで、4日目も終了することができました。
家に帰ってからの作業も、デイリーノートと、評価した項目のまとめ、明日の評価項目も作成、レジュメの作成となります。
さすがに4日目になると疲労も溜まってきたので集中力も途切れ、時間がかかってしまいました。最低限の睡眠時間は確保しなければならないと思ったので、頑張って終わらせました。
そして、5日目に入ります。1週間の最終日です。
この日の、ケースも評価項目は、協調性検査とブルンストロームステージ、筋緊張の検査であるModified Ashworth Scaleを実施しました。
昨日の評価とは、違った難しさがある評価です。
これも、しっかり評価項目をプリントアウトしたので、準備は万全です。
昨日とは、違い多少の慣れはあったので、緊張も少しはなくなり、比較的落ち着いて評価することができました。
でも、やはり最初だけは吃ってしまいました。
その後は、いつもどうり切り替えて、吃らないようになり、最後まで乗り越えることができました。
しっかり、評価することもでき、コミュニケーションも割りと普通になってきたので、たった1週間ではありますが、成長を実感することができました。
ケースが終了したら、昨日同様にリハビリ見学をしました。
これも、問題なく終了することができました。
5日目も終了し、最後にスーパーバイザーに1週間のフィードバックを受け、週末にやることを確認して、1週間が終了しました。こんなに長く感じた1週間は初めてで、とても疲れました。
この日は、帰ってからはレポートなどの作業はせずに、友達と軽くゲームしながら、通話して1週間どうだったのか、近況報告会をしました。
こんな感じで1週間が無事終了しました。
休みは2日間あったので、休み過ぎずちゃんとレポートやレジュメ作成、調べ物などをしました。時間を無駄にせず、有意義に過ごせたと思います。
最後に
評価実習開始前から、1週目について書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
素人の文章と思って温かく読んでくださればと思います。
この経験が、どなたの役に立つかはわかりませんが、ちょっとでも参考になったり、共感していただければ幸いです。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
また、後編もよろしくお願いします!!!!
コメント